著者は結婚相談所を実際に運営している中で感じた婚活のポイントをこの1冊にまとめています。こちらの結婚相談所は、東京・表参道という立地にあり、30〜40代前半の働く女性が主に登録されているとのことです。

表参道という立地にあるため、会社経営者・責任あるポジションについているような方から、医師・会計士・税理士などの士業の方々がいらっしゃるという特徴があります。そういった方に対しての婚活していく上での『尊敬婚』とはどのようなものなのか見ていきます。

現在の日本は「結婚したいと考える人が大幅に減少している」という調査があります。さらに30代の男女の半数近くは「結婚をコストパフォーマンスで考えたことがある」ということです。また別の調査では男性が結婚していない理由のベスト3に結婚後の生活資金が足りないという経済的な理由があるそうです。

全国に約4000軒ある結婚相談所などに登録している会員数は約80万人いて半数が男性だとして、果たして男性は30〜40代の女性と20代の女性のどちらを選ぶでしょうか。20代の女性が引く手あまたになるのは想像ができます。こういった現実を受け入れて 本当はどんな結婚生活を送りたいのか、自分が求めている男性像をはっきりとさせることが婚活の第一歩です。

さて、著者の提唱する『尊敬婚』とは何かを見てみましょう。

「年齢や年収が妻のほうが上、そして夫もそんな妻を人として尊敬している。あなたの仕事も含め、あなたのすべてを丸ごと認め、応援してくれる男性と結婚する」

先ほど述べたように晩婚化・非婚化の理由は男性側の経済的な不安もあるため、30〜40代女性の自立・安定した収入・知性・能力などは結婚相手として十二分の魅力であると言えます。

ただし、仕事が成功している女性に限ってプライドが高くなかなか婚活がうまくいかない場合があります。結婚相談所の会員になった場合は素直にアドバイザーの話を聞きましょう。婚活のプロはあなたの弱点をプラスに変えてくれますよ。

今まで仕事一筋だったあなたも、少女のような心と外見を手に入れて婚活に臨みましょう。簡単にはいかないかもしれませんが、婚活もプロジェクトだと考えて、期限を決めて取り組んで行きましょう。ここであなたの今までの仕事の成果が発揮できるでしょう。

実際にお見合い〜デートとなったときには仕事が終わってから男性に会いにいくこともありますが、仕事とプライベートのオン・オフの切り替えができるようになりましょう。眉間にしわを寄せたまま男性に会わず、女性らしさ溢れるヘアメイク・ファッションに変えて自分の魅力を引き出しましょう。

本書では自分がどうなりたいのかをはっきりとさせるワークシートを使った自己分析や婚活プロジェクトと題したスケジュール管理の見本、結婚できない原因を探るチェックシート、婚活をする際の外見の整え方、お見合いする際のポイント、デートのときの確認事項が網羅されています。また実際の成功例も5つ紹介されているので、イメージがつきやすいです。

<まとめ>

30〜40代女性で、今まで仕事一筋で第一線を走ってきた方をターゲットとした内容でしたが、自分がどうして結婚したいのか、どう幸せになりたいのかを理解することが婚活する上で大切であるという普遍的なことがよくわかる本でした。全ての女性にあてはまる婚活方法ではないかもしれないですが、ワークシートは婚活以外でも使えます!

 

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